企業物価9%の上昇 61-238(9/13掲載)

止まらない!止まらない!物価は上昇の一途! 

8月企業物価は対前年比で9.0%上昇=18ヶ月連続で対前年比を上回る=2020年平均の企業物価を100として8月は115.1=1960年の統計開始以降最大  
物価押さえろ!賃金あげろ!

輸入物価は42.5%上昇=この主要因は円安によるものです

 ●東京国家公務員・独立行政法人労働組合共闘会議 東京国公事務局長 植松隆行(元東京税関上席調査官)

 

日銀が昨日13日に発表した8月の国内企業物価指数(2020年平均=100、速報)は、前年同月比9.0%上昇の115.1でした。前年を上回るのは18カ月連続です。115.1という指数は1960年の統計開始以降で最高です。

ロシアのウクライナ侵攻を受けた資源や原材料の価格高騰、世界的なコロナ禍からの景気回復=原材料不足に加え、何よりも円安進行が輸入品の価格を押し上げ、そのことが企業物価を上昇させました。9月は日銀の超低金利政策を背景に急速に円安が進み、約24年ぶりの円安ドル高水準でした。今後とも仕入れ費の高止まりで企業の値上げが加速し、それが消費者物価を押し上げることは間違いないでしょう!

 

*企業物価指数とは、企業間で取引される商品の価格水準を示すものです。
●次回は円安と輸入物価の関係を解明します。乞うご期待!